糖尿病患者さんは「糖尿病を発症してからどれぐらい時間が経ったら糖尿病合併症が出てくるのだろう」とふと気になったことがありませんか?
私が5年ちょっと前に糖尿病と診断されたときにはすでに糖尿病腎症と糖尿病神経障害が出ており、少し遅れて糖尿病網膜症も出てきました。
その時点で、長男を妊娠して妊娠糖尿病と診断されてから11年。次男を妊娠して再び妊娠糖尿病と言われてから9年ほど経過していました。
下のグラフは糖尿病黄斑浮腫ドットコム様のサイトから引用させていただきました。血糖コントロールの指標であるHbA1c値にかかわらず、糖尿病を発症してから5~10年で急激に糖尿病網膜症発症のリスクが高まるそうです?
つまり「今年初めて職場の健康診断で引っかかってしまった」という糖尿病ルーキーさんは、まだ糖尿病網膜症がないからといって油断してはいけないということですよね。
私は長男を出産してからいったん妊娠糖尿病は治ったのですが、次男の時に再び発症して、しかも前回より血糖値が高かったのです。おそらく次男を産んでから数年以内に2型糖尿病に移行したのでしょうね。
私の父(70代)は糖尿病を発症してからもう35年ぐらい経っていると思いますが、毎年会社の健康診断を受けていてすぐに発見して対処できたので今のところ大丈夫らしいです。
ただ、これはあくまでも「5~10年後にもっとも発症しやすい」という傾向があるだけなので、血糖コントロールができていなければもっと早く発症することもあり得ると思います?
糖尿病網膜症は、いったん発症すると数年で急激に進行してしまう方も少なくないそうです。そして「HbA1c7.0以下を目指しましょう」と言われていますが、これだけでは必ずしも網膜症を防げないと思います。
なぜなら私は糖尿病発覚時こそHbA1c15.0と超ウルトラ横綱級の悪い数値でしたが、その後は順調に改善してHbA1cが6.5以上になったことは1度もないのになかなかスッキリしないからです。
アメリカ人の1型糖尿病のバーンスタイン医師によれば、HbA1cが5%台でも糖尿病合併症を発症した患者さんがいらっしゃったそうです。
ただ血糖値を下げるだけでは不十分で、他にもいろいろ気を付けなければいけないということですね。当ブログでもいろいろ書いていきます。皆さん一緒に頑張りましょう!